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寧夏回族自治区 観光ガイド

寧夏回族自治区の概況

中国の西北部、黄河の中流域に位置し、東は陝西省、北は内蒙古自治区、南は甘粛省と隣接している。中国の五つの少数民族自治区の1つである。6万6400㎡の土地を抱え、総人口約728万人(2022年)、3分の1は回族が占めている。回族は日常的に漢字を使い、中国語を話す、イスラム教を信仰するが、教義や戒律が習俗として生活に溶け込む一方、その独特な風習や伝統行事が寧夏にエキゾチックな塞上情緒を添えている。

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寧夏回族自治区は南北が細長く、東西が狭い。地勢は南高北低で、黄河が区内中部を西から東へ貫流している。黄河流域に広がる寧夏平原は土地が肥え、昔から「塞上の江南」という美称をもつ。南部の丘陵地帯は黄土高原に属し、林業、牧畜業に最適。

寧夏は内陸部にあり、温帯大陸性半乾燥気候に属し、北は乾燥しているが、南は温暖湿潤気候で作物の種類は実に豊富である。小麦、お米、トウモロコシ、テンサイなどが栽培されている。枸杞、毛皮、甘草、髪菜( ファーツァイ.ネンジュモ科の藻[も]の一種、乾燥品が頭髪に似ていることから.料理の材料として用いられ)、賀蘭石は寧夏特産の五宝という。また、放牧業も石炭の採掘も盛んである。


寧夏回族自治区の歴史

旧石器時代の遺跡・洞溝遺跡が霊武で発見されている。又、省南部では4000、5000年前の新石器時代の農耕遺跡が発見されている。

春秋戦国時代は羌戎、匈奴が分散して居住していた。

秦代に始皇帝の将軍・蒙恬がオルドス地方から匈奴を追い払い、当時「北地郡」と呼ばれていた寧夏で長城を築いた。この頃、黄河流域で灌漑工事が行われた。灌漑水路をもとに銀川平原では米・小麦などが作られ、この豊かな地を『塞北の江南』とも呼ばれる。

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宋代にはタングート族の王である李元昊が西夏王国を築き、この隆盛は189年間続き、最大版図は敦煌に及んだ。

1227年、西夏王国はチンギス・ハンによって滅ぼされ、元王朝が寧夏行省を設置、『寧夏』という名称が登場した。寧夏とは、『西夏平定、永遠の安寧』という意味。

明代には寧夏衛が置かれ、清代には甘粛省に属し、1929年、再び寧夏省が設置された。 

共和国建国後は甘粛省に属していたが、1958年に分離され、寧夏回族自治区となっている。