敦煌市（とんこう）は、かつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市であります。

敦煌は中国甘粛省北西部の都市として、青蔵高原の北縁、河西回廊の西端にあり、西にはタリム盆地が広がり、北には戈壁灘（ゴビ平原）、南は祁連山脈とツァイダム盆地を望む軍事的な重要なロケーションを持ち、古くから中国と西域との出入口として使われ、経済・軍事に於ける重要な拠点となっています。

敦煌はシルクロードの重要都市として数多くの観光地を抱えています。中国三大石窟の一つ、敦煌の砂漠の大画廊の世界遺産の莫高窟（ばっこうくつ）を始め、駱駝に乗り、夕日の移る金色の砂丘、風が吹くと音をたてる鳴沙山（めいさざん）、砂漠の中のオアシスの三日月形の湖の月牙泉（げつがせん）、敦煌の魔訶不思議な砂漠の造形美を表現する敦煌ヤルダン魔鬼城（とんこうやるだんまきじょう）、漢代に武帝が河西回廊を防衛する目的で建設した西域交通ルートの要所の２関の陽関（ようかん）と玉門関（ぎょくもんかん）、シルクロード沿線にある万里の長城の西端の漢代の長城（かんだいのちょうじょう）及び漢代に西部防衛のため、特に漢代の長城を守った軍の兵糧を蓄えた河倉城（かそうじょう）、シルクロードの貴重な出土品、特に莫高窟の第17窟で発見された経典を記した巻物や書画を展示している敦煌博物館（とんこうはくぶつかん）など、見るべき名勝旧跡がたくさんありますので、チャンスがあれば、是非魅力溢れる敦煌へ旅行にお越しください。