成都市(せいとし)は、略称は「蓉」、別称は「蓉城」「錦管城」。四川省の省都となっている。町の歴史は古く、2500年前にすでに城壁で囲まれた大規模な町が造られた。そして、現在の成都の形となったのは、清の康熙年間(17~18世紀)に清城が築かれて以降だ。

温暖な気候と豊富な農作物に恵まれ、古くから「天府の国」と称されてきた。総面積は 1 万 4,335㎢で、東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を合わせた面積(1万3,566㎢)とほぼ同じ大きさである。中国西南エリアの商業、貿易、金融、農業中心となる町である。

この都市は日本人にはお馴染み深いパンダの故郷、四川料理、三国時代に活躍した劉備と諸葛亮ゆかりの地である。成都の中心部には、武候祠博物館をはじめとする名所旧跡が多数あり、歴史好きには堪えられない。そして、郊外には世界遺産の都江堰(2300年前の水利施設)や青城山(道教の発祥地)などの見どころも満載だ。そして成都のもう一つの楽しみは食事、麻婆豆腐や担々麵と言った激辛な四川料理は中国のどこでも食べられるが、ぜひ本場で試してみてよう。

成都市には自動車等の輸送用機械機器、IT・電子、小売・流通、商社、物流会社等を中心に326社の日系企業があります(2020年、登記ベース、成都市政府による)。日系商工会組織としては、成都日本商工クラブ(1996年9月設立)があり、2021年5月時点で法人会員134社・団体が加入している。