チベット行き方、チベットアクセス、チベット入口(拉薩編)
世界の屋根と称されるチベット高原の中心に位置するラサは、標高3650m。千年以上の歴史を持ちながら、輝かしい風景もある。古くから多くの外国人を引き付けていたが、経済水準の上がった中国人にとっても憧れの地となり、2006年夏にチベット鉄道が開業すると、さらに多くの観光客が訪れるようになった。
ラサ行きのフライト情報
ラサ・クンガ空港(LXA)は、中国国内35都市、国内線35路線に航空会社が就航している。クンガ空港はラサ市街地から70km程あり、専用道路が整備され、市内に行くには1時間20分ほどかかる。
現在、日本からラサへ行くには、直行便はないので、必ずどこかの空港で乗り継ぎが必要である。乗り継ぎの都市と中国国内からは、北京、上海、、広州、西安、成都など。
北京(PEK)から1日に2便が運行し、片道約4時間30分
上海(PVG)ー西安(XIY)経由1日に1便が運行し、片道約8時間40時分
虹橋(SHA)ー成都(CTU)経由1日に1便が運行し、片道約7時間15時分
広州(CNA)ー重慶(CKG)経由1日に1便が運行し、片道約6時間10分
広州(CNA)ー迪慶(DIG)経由1日に1便が運行し、片道約6時間5分
西安咸陽(XIY)から1日に6便が運行し、片道約3時間35分
成都双流(CTU)から1日に14便が運行し、片道約2時間30分
成都天府(TFU)から1日に10便が運行し、片道約2時間50分
ラサ行きの鉄道情報
ラサ駅はラサ市西南部の堆龍徳慶縣柳梧郷にあり、海抜は3600mでポタラ宮と12㎞ほど離れ、2006年7月1日に正式に運営を開始した。駅の内部は地下一階、地上二階と待合室からなっている。中央ロビーに入ると、まるで伝統的なチベット式の宮殿に身を置くようである。
青海チベット鉄道(青蔵鉄道)
青海省の省都・西寧とチベットラサを結ぶ鉄道は、青蔵鉄路が2005年10月15日に全線開通し、総距離1972km、21時間で走り、西寧からラサまでの列車の本数は1日に6本、Z223、Z917、Z21、Z265、Z165、Z8991である。
青海チベット鉄道(青蔵鉄道)の設備
列車のタイプは、軟臥(上・下2段ベット 4人1室のコンパートメント)、硬臥(上・中・下3段ベット)、硬座(座席)の3種類、各車両には食堂車が1車両があり、車内に酸素が供給され、ゴルムド(格尔木)以降は無料で酸素を吸入できる。環境問題にも配慮し、これまでの垂れ流し式トイレではなく、タンク式のトイレに改善されている。各車両には電光掲示板が設置され、通過駅や高度が表示されるほか、中国語と英語によるアナウンスがある。中国の各地から西寧まで移動してから、西寧発の列車を利用してゴルムド経由、ラサまでの移動時間が約20時間。西寧から徐々に標高を上げて青海省・チベット自治区にある唐古拉峠(5,072m)を越えると、車窓には7,000m峰のニェンチンタングラ山脈や草原が広がる。初めてチベットへ行くなら列車はお勧め、列車の旅は、景観を楽しむことだではなく、ラサへ向かう前の高所順応としては最適である。
青蔵鉄路は世界最高峰を走る、「天空列車」と言われ、途中に草原、塩湖、ゴビ砂漠、高山などのすばらしい風景を見ることができる。ラサまで主要な駅は格爾木ー崑崙山口(クンルン シャンコウ)―不凍泉(ブドンチゥエン)―五道梁(ウーダオリァン)―沱沱河沿(トト ホユァン)―唐古拉山口(タングラシャンコウ)―安多(アムド)―那曲(ナクチュ、ナ ーチュー)―当雄(ダムション)―羊八井(ヤンパージン)―拉薩(ラサ)の各駅である。この区間は崑崙山脈の東部にあたり、崑崙峠の連なりに玉珠峰(6178m)がそびえ、崑崙山口駅をすぎてから西方、つまりラサへ向かって進行方向右手には、 野生動物のパラダイスと呼ばれる可可西里(ココシリ)自然保護区がある。チベットカモシカ、チベット野ロバ、蒙古ガゼル(羊)などの貴重動物の生活区域である。また進行方向左手のはるか東方は黄河の源流地帯である。 風火山トンネルはココシリ自然保護区に近い五道梁~秀水河をすぎてのトンネルで全長1,386m、海抜4,905mで世界最高所にある凍土トンネルである。清水河特大橋は海拔4768mの崑崙山口、五道梁に接する、全長11703.62m。不凍泉―五道梁―沱沱河沿―唐古拉山口までは長江の源流地帯で、通天河 の最上流は長江の源頭であるグラタンドン峰がそびえる。 海拔5068mの唐古拉山口駅は世界で一番高いところにある駅である。