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新彊天山・天池〈世界遺産〉

中央アジア東部から中国新疆ウイグル自治区中央部までを東西に走る山脈。全長2500Km、中国内は約1700Km。標高4000~6000mで、数列の平行した褶曲(しゅうきょく)断層山脈からなり、新疆ウイグル自治区を北と南に分ける。山脈は北、中、南の三つに分けられる。北天山山脈は氷河が発達し比較的雨量が多く、東方のボグダ山(博格達峰5445m)の中腹1980mの地点には天池があり、針葉樹林帯が生い茂ている。中天山山脈はやや低く、イリ河谷などの盆地が多い。湿潤な気候で、草原や耕地が広がり、牧畜、農業が盛んである。南天山山脈には天山山脈の最高峰トムール峰(托木爾峰7443m)があり、高山が多いが、乾燥地域で森林帯が殆ど見られない。また、天山山脈の南東端にはボグダ山脈とチョルタグ山脈に囲まれた陥没盆地のトゥルファン盆地があり、高温乾燥の独特な気候である。

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自然の素晴らしさは壮観な雪山と氷峰、美しい森林と草原、澄みきっている川と湖、雄大な紅層峡谷を持つだけでなく、さらにこれらの自然要素と広々とした中央アジア砂漠との、景観の大きな違いにある。新疆天山のように巨大な暑さと寒さ、乾燥と潤い、荒さと繊細さ、壮観と精巧の差を見事に組み合わせる所は、世界にも類を見ないでしょう。

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天山の針葉樹林、天山山地の草原及び山麓の乾燥草原には、豊富な動植物が生息しているす。托木爾峰と博格達峰の麓や河谷地域の至る所に見られるトウヒと松は一年中緑の状態で。托木爾峰の南北の斜面に広がる森林は、新疆の主な木材産地の一つである。

天山に薬用植物は80余種にもある。草原と森林草原地帯に、黄精、大黄などがある。雪線の近くの岩石地帯の中に、寒さに耐えて満開の雪蓮花がある。

海抜3000メートル未満の峰々、森林や草原には、珍しい鳥と動物が生息し、繁殖する格好の場所である。マーモットとカワウソは貴重な毛皮の原料で、アルガリヒツジ、ユキヒョウ、オオヤマネコ、天山鹿、天山カモシカなどは保護動物となっている。

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天池は、中国の天山山脈の東端にあるボゴダ山の北麓にある氷河湖で、ウルムチ市中心部からは北東90Kmに位置し、モンゴル語で聖なる山を意味するボゴタ峰(博格達峰)の中腹、高度1980m地点にある湖。全長3400m、最大幅150mの半月型で、深度105mもある。

緑豊かな針葉林に囲まれ、湖の奥には万年雪を戴くボゴタ峰を望むことができる。山の緑と湖の青は、見事なコントラスをなしており、中国人がここを中国のスイスと呼んで自慢する。

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観光バスは山水が流れる渓流沿いの道をどんどん上がって行く。天一帯は森林保護区に指定されていて、豊かな自然がたくさん残っている。森が切れると入山口で、ここから徒歩で散策となる。森のあちこちでキーグズイ(カザフ族の移動式住民)を見ることができる。観光用のテントやゲストハウスもあり、カザフ族の生活体験するために、わざわざ天池内で宿泊する人も少なくない。また、乗馬を気軽に楽しめるので、原生林の中を馬に乗って散策するのも良いだろう。