錦里（きんり）は、「武候祠」に隣接する観光スポット、「西蜀第一街」と呼ばれ、「錦」とは成都の町のことを指し、かつて成都は「錦城」とも呼ばれていた。錦里には明や清の時代の建築様式を再現した建物が、狭い通りを覆うように建てられている。狭い通りの両側には、四川料理の食堂や、土産物屋があり、夕暮れになるとネオンがきらめき、歩いているだけでも楽しい。

2005年に「中国十大都市の歩行商店街」と評され、別名で「成都版清明上河図」と喩えられる。四川風味レストラン区域、宿泊施設区域、地元工芸品区域などに区画されている。数多く様々な四川料理が集合しており、四川省ならではの軽食を一度に味わう事ができる。また、四川省独特の川劇などの観賞もできる。

人や車で賑わう成都市内の大通りをはずれ奥深い歴史を忍ばせる歩行街に入ると、古風な壁、長閑な路地裏、など情緒ある街並は成都に残る悠久の歴史や街の人々の生活文化を感じさせ、タイムスリップしたような気分にさせる。また、夜になると錦里商店街はネオンの光で染められ、昼間と一味違う夜景に包まれた街並を満喫することができる。心身ともにくたびれた現代人にとっての「癒された心の駅」だといっても過言ではないでしょう。