CHINA OVERSEAS TOURIST CO.,LTD

  • +139 0918 8587
  • isamu@otcxian.com
: ホーム > 成都・九寨溝 > 四川旅情報
九寨溝〈世界遺産〉

九寨溝(きゅうさいこう)の渓谷は、成都の北約450㎞、四川省最北部に位置するあるアバチベット族チャン族自治州にある自然保護区。名前は、峡谷沿いにチベット族の暮す小さな集落が9つあることから名付けられたもの。

 九寨3.jpg

中国には「黄山より帰りて山を見ず、九寨溝より帰りて水を見ず」という言葉がある。九寨溝は、ここは標高40004500mの岷山山脈のカルスト台地が地殻変動や氷河などの侵食で削られ、上流から流れ出る川によって谷は棚田状に湖が広がるようになった。数珠のように連なる湖、どこまでも透き通った水、そして巨木の森を大量の水が流れる光景。世界遺産九寨溝では水と森がおりなす天然の芸術が広がっている。この不思議な風景はいったいどのようにして生まれたのでしょうか?実は2億年以上も前に地下に蓄積された石灰が深く関わっていました。地下水に溶け込んだ石灰が、段々畑のような地形を形成し、水を極限まで清め、 さらには森の木々を支えていたのです。湖沼の水は、石灰岩からの湧き水で、太陽の光を浴びるとエメラルドグリンやオレンジなどに反射するように。そして、湖に沈む倒木は石灰分で固まり、これもまた美しい景観を作り出す。 手つかずの原生林の中に大小108の湖、泉、滝などが分布する。地元民が「海の子」と呼ぶ湖は、山脈から流れ込んできた石灰石が沼底を浄化するため、湖の透明度が高く、日中は青い色、夕方になると湖底の倒木や植物に陽光が差し込み五色に輝く、空から落ちた女神の鏡が割れて湖になったという伝説があるほどだ。湖底の倒木には石灰が付着した石灰華には樹木の種が引っかかり、さらに苔などの植物が生えて森が広がっていくという。湖と湖の間を連なる滝が、銀色の糸のように谷あいを流れる光景は息を呑むような美しさだ。澄水が長い年月をかけて造りだした神秘的な世界遺産、九寨溝。天候により色を変える景観が楽しめる。

九寨4.jpg 

渓谷には、約140種類もの鳥類が生息し、特にジャイアントパンダやレッサーパンダやターキン(ウシ科の動物)金絲猴など数十種の貴重な野生動物が生息する自然保護区でもある。

九寨.jpg