懸壁長城(山に掛かっている長城)は、「西部八達嶺」とも呼ばれる。嘉峪関関所東水門のあたりの高台から北に向かって黒山の中腹まで続いている。傾斜45度切り立っている山の急斜面に造られ、その景観は長城が険しい山を駆け上がっているように見えることから悬臂長城と呼ばれている。
悬臂長城を造るきっかけは嘉峪関関所の防御を強化するために、明朝1539年(嘉靖18年)に造り始め、砂利石と黄土を版築し、1年間をかけて造られた。元の長さは1.5kmであったが、現在750m残っているところは1987年に修復されたものである。