魏晋壁画墓は、1972年、嘉峪関市街地から北東へ20km、ゴビ滩にある魏晋時代の墓群が発見。周囲10kmにわたり、13基の墓が発掘され、8基の墓には壁画が描かれている。壁画の描かれた時代は、魏晋時代(公元220~419年)と判明されている。
研究によって魏晋壁画のテーマは現実生活を反映するのことが多い、 牧畜や狩猟などを描いたものが600点余に及ぶ。それらは「地下の百科全書」といえるほど、当時の経済、軍事、生活を描き出している。
6号墓は夫婦合葬の墓で、一般公開され、見学ができる。墓門は東に向いて、勾配45度もある斜め墓道は、長さ20m、幅2m、3つの墓室に分けられている。地面に様々な模様のれんがが敷かれ、色鮮やかな壁画、彫刻が残り、神仙奇獣の青龍、白虎、朱雀、麒麟などの模様が見える。墓の主は「天国」の生活ヘのあこがれを表現しているようで、物々しい雰囲気を与えられる。