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炳霊寺石窟

炳霊寺石窟(へいれいじせっくつ)は、黄河沿いの渓谷にある仏教石窟群である。蘭州市の南西約100㎞、黄河流域にある劉家峡水力発電所の北岸にある。蘭州から黄河をさかのぼる遊覧船で訪れることもできる。2014年「シルクロード:長安=天山回廊の交易網」の一部として世界文化遺産に登録された。

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「炳霊」とはチベット語で「十万仏」の意味で、黄河北岸の切り立った崖に、長さ約2㎞、上下4層にわたって大小183の石窟が彫られている。3分の2は唐代のもので、最も古い窟は西秦時代(385~431年)のもの。険しい峡谷に造営されたため、外国人探検家の持ち出しやイスラム教徒の破壊を免れた。石窟の中には貴重な仏像や壁画が残されている。年代によって異なる様式を比較するのもおもしろい。

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中国西安から敦煌を結ぶ河西回廊(かせいかいろう)は山脈と砂漠の間にできた回廊状の地帯を指し、黄河より西の地に位置することから河西回廊と呼ばれ、敦煌の莫高窟、天水の麦積山石窟と並び、中国甘粛省三大石窟と呼ばれている。炳霊寺石窟創建は4世紀末または5世紀初頭と言われ、約300年間にわたる造営によって石像や塑像、壁画などで飾られ石窟が183窟ほど現存している。水際にそびえる崖に彫られた高さ27メートルの大仏坐像。上半身が石彫で下半身が泥塑で造られ、風化による破損が見られる。炳霊寺石窟の中で最も古い造窟の第169窟は高さ約6メートル。20畳ほどの広さに飛天図や説法図、表情穏やかな石像や塑像などが点在している。石窟内の壁面に西秦建弘元年(420年)の墨書銘が記されている。