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万里の長城〈世界遺産〉

中国世界遺産の代表、人類史上最大の建造物と言われている万里の長城。本線としては、東は河北省の山海関から始まり、西は甘粛省の嘉峪関まで続く、全長2万kmを超える城壁のこと。紀元前3世紀から17世紀まで、歴代の中国の王朝によって、整備修復拡大されてきた防衛システムである。なぜ長城が築かれ続けたのか、それは古代中国の豊かな土地を狙って、北の遊牧民族が度々侵入してきたという背景があった。約2,200年前に中国を初めて統一した秦の始皇帝が北側の国境地帯を守るために各国の築いた土壁をつなぎ合わせ、長城の基礎が築かれた。現存する長城はおもに明朝が数百万人の農民たちと30万の兵士、膨大な量の煉瓦と石とで造られた、気の遠くなる壮大なプロジェクトだった。

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八達嶺 万里の長城

万里の長城の中でも、最も有名で多くの観光客を集めているのが八達嶺長城である。北京の北西約70km、車で約1時間半の場所にあり、交通の便も良いため、万里の長城において一般的な観光地は、この八達嶺長城である。

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全長3.7kmある八達嶺長城は、1505年明代に築かれた。入り口を入ると南北にルートが分かれており、北側は「女坂」と呼ばれており、比較的傾斜が緩やかなため、八達嶺長城を訪れた観光客がまず最初に登る箇所として有名である。女坂の最高地点は、標高888mの北八楼で、頂上付近には土産物や記念品を売る店があり、大変賑やかな場所となっている。

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反対の南側は、北の「女坂」に対して「男坂」と呼ばれており、勇気ある者が挑戦する急勾配な坂が続いている。多くの人で賑わう女坂とは違い、人も少ないため、じっくりと長城を鑑賞することができるのが「男坂」の魅力の一つである。また、「男坂」からは「女坂」の美しい曲線美を見ることができ、絶景ポイントにもなっている。

 

慕田峪長城

慕田峪長城は、万里の長城の中でも、特に保存状態が良いことで知られている。北京市内から北へ約90kmの場所にある。燕山山脈に沿って全長2 kmに渡る城壁は、555年南北朝時代に建設されたもので、明の太祖洪武帝(朱元璋)から命を受けた徐達が、居庸関(きょようかん)などと並ぶ重要な関所として造り直したである。

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慕田峪長城の最大のみどころはその城壁自体。ほかの長城では外側の城壁にのみ付いている射撃孔が、ここでは両側に設けられている。これは明代の中後期、倭寇征伐に功績のあった将軍、戚継光(せきけいこう)によるもので、領内に敵が侵入した時のことを想定し、城壁の上から追撃するために開けたと伝えられる。

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慕田峪長城は、入り口を入るとルートが東西に分かれている。東側は、眺望が良く人気ルートですが短い距離ながら急な坂を上るため、上りも下りも体力を使う。そのためロープウェイを使って上り、スライダーで降りることは樂。西側ルートは、比較的なだらかで歩きやすいルートとなっている。慕田峪長城は、同じ北京市郊外にある八達嶺に比べて、観光客が少ない場所で、ゆっくりと景観を楽しみたい方にお勧めの場所となっている。