CHINA OVERSEAS TOURIST CO.,LTD

  • +139 0918 8587
  • isamu@otcxian.com
: ホーム > 西安・北京 > 北京・西安 旅情報
頤和園〈世界遺産〉

頤和園(いわえん)は、中国の首都北京から北西へ約15kmの距離。総面積は約290万kmも誇る広大な庭園。始まりは12世紀の元朝時代に小規模の離宮が建造され、当時は宮廷で使用する貯水池として作られたもの。その後、1750年に清朝の第6代皇帝乾隆帝が、母親の長寿を祝って造営下庭園が、前身で、はじめは「清漪園」といった。1860年(咸豊9年),英仏連合軍の破壊によって廃墟された。1888年(光緒13年)、西太后が再建し、「頤養沖合(穏やかされを養う)」という言葉から取ってて頤和園と名付けた。再建費用は海軍や政府の公金から3000万両(海軍の年間経費の15年分)が流用された。

 颐和园2.jpg

しかし再建された頤和園は、1900年、(清の光緒26年)に8ヵ国連合軍によって再び破壊された。頤和園に強い愛着を持っていた西太后は、1902年に頤和園を再建した。広大な頤和園は、宮殿エリア、湖畔エリア、万寿山エリア、後山、後湖、昆明湖の5つエリアに区分されている。約3.4kmの大半を昆明湖が占め,北側に万寿山がある。山の東に仁寿殿,その北に寝殿の楽寿堂があり,山の中央斜面に沿って,仏香閣,排雲殿などの主要な建築群が集中する。西太后が京劇を楽しんだ劇場もある。湖岸沿いに長さ約728mの長廊が東西に伸び、西部には大理石造の石舫(船をかたどった建築)が立ち,湖岸と島を結んで長い十七孔橋が架かっている。

 颐和园.jpg

ここには中国の名だたる庭園や景観、建築物などを取り入れ、東アジアの庭園建設に大きな影響を与えた。造景には江南地方の風景を写したところが多い。敷地内には、杭州の西湖を模した人造湖が広がり、宮殿や寺院、橋など、中国の美しい景観をすべて集めたという庭園の最高傑作とも言われる。これらをゆっくり見て回ったら1日あっても足りない。短い時間で頤和園をの魅力楽しむなら、湖畔に造られた728mの長廊を歩いてから、万寿山に登って山から昆明湖を眺めよう。時間があるなら西岸まで歩いて西堤を渡り、東岸の南湖島に架かる十七孔橋まで行ってみよう。