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明の十三陵〈世界遺産〉

明の十三陵は、明代十三人の皇帝とその皇后が眠る墓である。北京の西北郊外、市の中心から約五十キロ離れた燕山の支脈--天寿山の南麓に位置し、中国に現存する最大の皇帝陵墓群である。東、西、北の三方を山に囲まれ、すばらしい地理環境に恵まれている。楼門を過ぎると、参道には皇帝の死後も権力を守り続ける象徴としての象、馬、駱駝、功臣官、文臣官、武将像など重厚な石像が並んでいる。一般公開されているものは定陵と長陵、昭陵。定陵は、第14代神宗万暦帝の陵墓で、中殿には漢白玉の王座、後殿には万暦帝と左右に2人の皇后の棺が安置されている。長陵は十三陵の中で最大規模を誇る第3代永楽帝の陵墓である。

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十三陵一帯の「陵園」から南へ7キロ下ったところに、6本の柱と5つの門、11の棟をもつ漢白玉製の「石碑坊」がそびえ立っている。これが、十三陵の南端にある最初の建築物である。その碑坊の後方(北側)が三つの門をもつ「大紅門」で、これが陵園の正門である。この門をくぐり、陵園に入るのだが、大紅門の門前にある石碑には、「官員人等至此下馬」(役人らはここに至りて下馬せよ)という8文字が刻まれている。かつて大紅門の左右には、長さ40キロの壁が巡らされ、それは陵園を取り囲んでいた。今ではほとんど崩れ落ち、残壁がわずかに見られるだけだ。 大紅門をくぐると、長陵に向かう「神道」(参道)となる。陵園全体における主だった神道だ。神道にある最初の建物は、高さ25.14メートルの「碑亭」で、亭内には高さ7.91メートルの石碑「大明長陵神功聖徳碑」が建てられている。石碑には3500字あまりの碑文があるが、これは明の仁宗----朱高熾が、その父、成祖--朱棣のためにつくったものだ。

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