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北京故宮(紫禁城)〈世界遺産〉

紫禁城とも呼ばれる宮殿の遺構。明、清の歴代の皇帝と皇后が暮らし、広大な中華帝国の中心となった場所が、そのまま故宮博物院となり往日の姿を今に伝えている。収蔵する文化財はおよそ150万点と膨大な数に上る。皇宮の遺構と、歴代王朝がその正当性を強調するために収集した超一級の珍宝を合わせる見られるのが魅力である。1987年に世界文化遺産に登録された。

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故宮の建設開始は1406年(明の永楽4年)。永楽帝がこの地に遷都を決め、元の都であった北京に手を加え、皇宮を15年の歳月をかけてほぼ新しく造営した。1421年に完成したものが故宮の原型である。明の滅亡後は清に引き継がれ、1912年、清朝の最後の皇帝溥儀が退位するまで、24人の皇帝がおよそ500年にわたっりこの地から中国を支配して来た。建物の多くは清代に建て直されたものだ。溥儀が紫禁城を退去させられた後に、故宮と呼ばれるようになり、1925年から博物院として公開されている。

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故宮の全体は縦長の長方形で、周囲は幅約52mの筒子河という濠に囲まれている。城壁の高さ約10mあり、四隅には角楼が配されている。南の午門から北の神武門を中心に左右に造られており、総面積は72万㎡。その中に総計で15万㎡を占める大小の建物が立つ。部屋数は約9000ともいわれる。

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故宮は「外朝」と「内廷」という2つのエリアに大別できる。午門を入り乾清門までの外朝は公的な区域で、国家行事や式典が行われた。外朝の中核をなす建物は三大殿とよばれ、太和殿、中和殿、保和殿がある。いちばん南にある太和殿は、中国最大の木造建築物で、皇帝の即位や冬至の儀式などに用いられた。中央の中和殿は皇帝が執り行う式典の準備や休憩をする所。保和殿では大宴会が催されたり、科挙の最終試験の会場として使われたりした。順治帝や康熙帝が住んだ時期もある。

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乾清門から北側の内廷は、皇帝一家の居住スペース。乾清宮、交泰殿、坤寧殿の3つの建物を中心に構成されている。皇帝が死去したときは棺が安置された。交泰殿は皇后の誕生日を祝った場所。坤寧宮は明代には皇后の寝室として使われ、清代には皇帝と皇后が行なう祭礼儀式の場所となった。皇帝と皇后の寝室としても使われたという。