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雲崗石窟〈世界遺産〉

世界に名だたる芸術宝庫の一つ雲崗石窟は、山西省大同市から西方20kmに位置し、武周囲山断崖の砂岩を切り開いて築かれた石窟。東西約1kmにもわたる壮大なもの。主な洞窟は53窟あり、彫像は高さ数センチのものから17mのものまで5万1000体にも及ぶ。

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石窟は406年に中国北部で栄えた王朝北魏の4代目皇帝文成帝が仏僧曇曜(どんよう)に命じて造られた5つの巨大な石仏が始まり。この石仏は5人の北魏の皇帝を模していて「曇曜五窟」と呼ばれるもの。特に20窟の如意坐像は雲崗石窟を代表するもので、これは北魏の初代皇帝道武帝の姿を模したとされている。

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最初期の石仏は、中央アジアのガンダーラ美術や南アジアのグプタ様式などの影響が見られるが、徐々に中国独自の質素で素朴なスタイルへと変化していった。その後、石窟と仏像は造られ続けたものの、494年に洛陽へ遷都すると終息へと向かった。遷都後、石窟の存在は忘れ去られたが、20世紀初頭に建築家の伊東忠太によって発見された。

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雲崗石窟は、南アジアで生まれた仏教が中央アジアを通って中国に伝わっていき、それが中国独自の文化と融合して、仏教石窟に大きな影響が与えたという点で評価されて世界遺産に登録されている。