九龍壁(きゅうりゅうへき)は、山西省北部にある大同市の東に位置する観光スポットである。九龍屏風とも呼ばれ、9匹の龍のレリーフが描かれた壁。五彩(黄・縁・朱・紫・藍)を用いた9匹の龍が描かれており、彩り豊かで巨大な影壁である。
九龍壁の歴史は長く、王宮や庭園の門の前に目隠し用の塀として建てられた。明の太祖朱元璋の13番目の子13朱桂代の屋敷前のとして、1392年(明洪武25年)に建てられた九龍壁。長さは45.5m、高さは8m、厚さは2m。龍の他、獅子・虎・象・唐獅子・麒麟(きりん)・ペガサスといった動物が彫られている。
中国に現存する龍壁の中では最も規模が大きく、作られた年代も最も古いものである。様々な色の瑠璃瓦で装飾された壁が以前の王府の威容を物語る。