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龍門石窟〈世界遺産〉

河南省洛陽市の南にある伊河沿いに位置する石窟。洛陽は古代の中国王朝がしばしば首都として定めた都で、北魏(386534年)の6代皇帝である孝文帝は、493年に平城から洛陽に遷都した。その際に初めて築かれたのが、龍門石窟。石灰岩の崖に約1kmの長さにわたって、洞窟と石仏が刻まれている。

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龍門石窟(りゅうもんせっくつ)は、それぞれが世界遺産にも登録されている山西省大同の「雲崗石窟」、甘粛省敦煌の「莫高窟」と並んで、中国三大石窟として知られている。

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最初に築かれたのは川の西側にある「古陽洞」。その後、北魏時代にいくつか完成したものの、本格的に石窟が掘られるのは唐になってから。78世紀には、唐の皇帝高宗が築いた「奉先寺洞」が創建。ここに大仏龕(仏像や位牌などを置く部屋のこと)が築かれ、龍門石窟の中でも最大規模の石窟となっている。大きなものは高さ17m、小さなものはわずか2cmといわれる大小合わせて10万体に及ぶ仏像が400年以上にもわたって掘り続けられた、中国の石刻芸術の至宝である。そして、奉先寺洞のシンボル的存在である「盧遮那仏(るしゃなぶつ)」の高さは約17.4m。この仏の顔は高宗の妻である則天武后の顔をイメージしたと伝わっている。この石窟の初期と後期のそれぞれの建築様式は、中国を始め、アジア各国の彫刻技術に影響を与えた。

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世界遺産「龍門石窟」の全景を眺めるには、伊河の東側から望むのが良いでしょう。対岸からの方が崖一面に蜂の巣のような無数の石窟と、中心に据えられた巨大な奉先寺洞の廬舎那仏がよく見える。見学ルートは、伊河西岸の龍門山石窟最北部にある、世界遺産「龍門石窟」最古の石窟といわれる五世紀末に造られた「古陽洞」からスタートするのがオススメ。造られた年代に沿って北から南へと移っていくと古いものから順に見学することができる。