武陵源（ぶりょうげん）は、中国の湖南省に広がる森林公園や自然保護区などの総称。世界遺産としては、264km²もの広大な敷地に3000を超える珪岩の柱が立ち並んでいる。張家界市のほぼ中央に広がる景勝エルア、このエリアを代表する景色である珪岩の柱は、高さは100〜400mほどある、約1億8000年前は、このあたり一帯は海に沈んで古生代以降の長年にわたる地殻変動と雨風の浸食により、形作られた景観、世界でも類を見ない。奇岩の森ともいわれ、訪れた人々に感動と驚きを与える。

1992年に、ユネスコの世界自然遺産に登録された。近年では映画「アバター」のモデルになった場所としても有名になっている。

武陵源は、張家界森林公園、索渓谷自然保護区、天子山自然保護区などの地域からなる自然保護区で。エリアの97％が森林に覆われており、奇岩と木々、雲海が、ここにしかない特別な風景を作り出して心を奪われるほど。植物層も豊かで、多種多様な生態系が見られるということでも知られ、植物だけでも3000種も見られる。政府の保護動物も生息していて、絶滅危惧種のチュウゴクオオサンショウウオも見られる。