漓江は広西北部の興安県の猫児山に源を発し、南の梧州までの全長426km。桂林観光のハイライトである漓江下りとは、桂林から陽朔までの83kmは5時間ほどのクルーズで、桂林を南北に流れる漓江とそれに沿って連なる水墨画のような風景を存分に堪能できる。

漓江の水量は季節により変化し、雨季の4月頃から7月上旬までは水位が上がり、最適な観光シーズンとなる。秋から冬にかけては渇水期に入り、運航に多少影響がでる。漓江はカルスト地形を流れる川なので、水質がよくて川底や水草、魚が目の前に見えるほど澄み切っている。

漓江は、薄絹の帯のように奇峰を縫って流れている。ゆったりと進む船上で、次から次へと現れる山々・奇峰が観光客を魅了される。雨が降ればその幽玄な趣が増す。途中に小さな少数民族の村もあるので、風景だけではなく彼らの生活や建築などに目を向けても楽しい旅である。

漓江の見所は、象山水月、斗鶏雄峙、九牛三州、冠岩幽境、半辺 奇渡、楊堤風光、画山観馬、興坪などがある。至るところ、まさに山水画そのもので「百里画廊」とも言われる。