洪崖洞（ホンヤードン）は、重慶市渝中区解放碑滄白路に位置し、長江と嘉陵江が交わった川地帯にある。嘉陵江沿いの斜面に作られた「吊脚楼」と呼ばれる重慶の伝統建築を利用した観光用商業施設。吊脚楼は斜面に長い柱を建てて高低差をなくし床を作る建築様式で、山と谷の多い重慶ではかつて多く見られたが、近年はあまり見なくなった。

戦国時代(紀元前314年)、秦の張儀が巴国を滅ぼして巴郡を建てた。三国時代の蜀漢時代(226年)、李厳は2度目の築城をした。当時、人口が少なく、大規模な山石採掘が困難であったため、土城に造られた。その後、防衛のため3～4回も築城した。

現在は観光、レジャーなどの機能を兼ね備えた観光エリアになっている。中には、飲食店・お土産屋・劇場・ホテル等が整備され、平日でも多くの観光客で賑わっている。昼よりもライトアップされた夜に行くのがおすすめ。洪崖洞の最上階からは嘉陵江に映る美しい夜景が一望でき、絶好の撮影スポットになっている。