ハルピンの東北虎林園は、面積144万㎡で、絶滅危惧種に指定されているシベリアタイガーの世界最大の保護施設と最大規模を誇る東北虎(アムールトラ)繁殖センターである。「中国のトラの里」とも呼ばれている。創立された1986年当時、同センターで飼育されていたトラはわずか12頭だったが、現在では千頭以上にまで増えている。
園内では、ホワイトタイガー、ホワイトライオン、ライガー、チーター、アフリカライオン、ジャガー、などの猛獣飼育されている。ここでは自然な環境で暮らすトラを観察し、生態を学ぶことができる。山々に囲まれた園区の森林率は98%に達し、アムールトラの自然な生育環境に近い。そのため、アムールトラの野生化トレーニングに適した環境となっており、トラの野生の自然環境における生存能力を高め、最終的に「トラを山に返す」ための基礎固めを可能に進めている。
東北虎林園にはトラに関する展示館があり、入館は無料。様々な図書、写真、文章などの資料から、トラに関する知識をより深めることができる。